グレート・ギャツビー /フィッツジェラルド
★★★★☆
渋めの佳作、という感じ
残念ながら村上春樹が信奉するその境地までは至れなかったものの、失望したという思いは全くない
むしろいい作品(そしていい翻訳)に出会えたと思う
特に最後の文章は秀逸。読み終わったときに全てを振り返って、しみじみとしてしまった
もう少し歳をとってから読むと、もっと胸を打つものがあるのかもしれない
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とりあえず名作と呼ばれるものを読んでみたい方へ
★★★★☆
渋めの佳作、という感じ
残念ながら村上春樹が信奉するその境地までは至れなかったものの、失望したという思いは全くない
むしろいい作品(そしていい翻訳)に出会えたと思う
特に最後の文章は秀逸。読み終わったときに全てを振り返って、しみじみとしてしまった
もう少し歳をとってから読むと、もっと胸を打つものがあるのかもしれない
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★★★★★
なんか今さらな感じもあるが、恥ずかしながら読んだことがなく
結構厚くて、読むまでは覚悟が必要だったけど、読んでみると結構読みやすい
名前が紛らわしいのにだけは気をつけなければいけないけど、一覧表があるからその点も安心
次々と騒ぎが展開していくので(カーニバル性と言うらしい)退屈しない。一気に読める
むしろ「百年」とあるからってじっくり読んでいてはいけない気がする。百年の時が怒涛のごとく流れ去っていくのを楽しむのが、この本を読む醍醐味ではないかと
そしてそんな馬鹿騒ぎの連続が行き着くところ、それがまたなんとも言えない
そこできっと、読み手はタイトルの意味について思いを巡らせることになるのではないだろうか
ところでこれをいつまでも文庫化しないでこの値段で売りつける新潮社に軽くない憎悪を覚えるのは自分だけじゃないはず
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★★☆☆☆
まあ極端な話、男が一人の女に溺れて堕落するというだけの話だと言えばそれまでではある
ヒロインのナオミがそれほどユニークで魅力的かと言われると、別にそうでもない気がする
面白かったのはむしろ男の方。主人公の譲治の「西洋人フェチ」がやはり一番の問題かと思う
それは出会ったばかりの頃、ナオミを名前が横文字の活動女優に似てると褒めること、ダンスを教えるロシアの未亡人の腋臭に欲情するところなどから強烈に印象付けられる
ナオミ自身はハイカラを気取りたがるただのミーハー女という印象を受けたのだが、主人公の西洋(の女性)への嗜好は情欲と結びついて深刻になっているように見える
それにしても後半の主人公はあまりにふがいない。解説から考えると、もちろんそのふがいなさは社会風刺の意図による面が大きいと思われるのだが、それにしてもひどい。同じ男として嫌悪を覚えずにはいられない
そんな中最後のページにある一文はふるっているなあと思わず関心
これを読んで、馬鹿馬鹿しいと思う人は笑って下さい。教訓になると思う人は、いい見せしめにして下さい。私自身は、ナオミに惚れているのですから、どう思われても仕方がありません
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昔一度読んだのをまた読み返してみた。昔はこれを読んで、自分も全精神をかけて恋をしたいと思ったものだ
なぜこの作品がこれほどに胸を打つのかわからない。無条件に好きだ。それゆえに感想を述べるのはかえって難しい
ただ、ヒロインのロッテはあまり好きではない。これまでの傾向から言って、自分は文学に登場ずる女性の母性とか敬虔さとかにあまり惹かれないタイプらしい
それに彼女が終盤で垣間見せる、ウェルテルを危険のない友人として縛りつけようとするしたたかさがどうしても憎く思えてしまう。読んでいてウェルテルに気持ちが寄りすぎることによる弊害かもしれない
自分が特に面白いと思うシーンは、ウェルテルとアルベルトが自殺について議論する場面。ウェルテルの「自殺は熱病」という主張が高校当時斬新だった
今でこそ「精神の病」という概念ができたが、この考えは当時としては、ましてキリスト教は自殺を禁じていたのだから、かなり革新的だったのではないか
そして第二巻で役所勤めに嫌気が差すウェルテル。社会の醜さに耐えられないという彼の訴えが、彼を我々にぐっと近づけるように思われる
それに対してアルベルトは地に足つけた実務的な人間。若い読者がウェルテルを自分に引き付けて考えるとき、アルベルトは父親に代表されるような「大人」としてあらわれるのではないだろうか。こんな話をすると、この小説がエディプスコンプレックスの話みたいになってしまうかもしれないが
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これを19歳で書いてしまうのだから、作者は恐ろしい人だ
確かに17歳の主人公の若さが作品の中心にある。しかし作者が若ければ若さを鮮やかに描けるというわけでもないだろう
このタイトルから何を想像するだろうか?思わず慟哭するような、身を切るような痛烈な、痛みに似た悲しみを想像するかもしれない
実際には、この作品の「悲しみ」は、我々が普通に思い描く悲しみとは少し違うような気がする。もっと複雑で、多くのとらえ難い何かを含んだ感情
ものうさと甘さとがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しい、りっぱな名をつけようか、私は迷う。その感情はあまりにも自分のことだけにかまけ、利己主義な感情であり、私はそれをほとんど恥じている。ところが、悲しみはいつも高尚なもののように思われていたのだから。(冒頭部分)
とにかく読後は、悲しみというよりは沈み込むような倦怠に襲われた。朝起きてこの本を読んでしまい、一日のやる気がなくなっていった。これが否定的な表現ではないことを、小説が好きな人なら分かってくれると思う
話の筋としてはシンプルなものだが、一つ一つの言葉が深いと思う。一言たりとも無駄のない、精緻に編まれた物語
訳が少々古い気がする。河出書房の池澤夏樹個人編集の世界文学全集に収められたものの、訳は変わっていない模様(未確認)
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★★★★★
この翻訳の文体はとても面白い。おそらく作品のイメージをガラッと変えてしまうくらいの思い切った試みだろうと思う
旧訳との比較をしたわけではないが、作品の雰囲気にはよく合っているように思われた。もともとがかなり滑稽な話なので
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いわずと知れたSFの古典。全てのタイムマシンはここから始まった
これは文句なしの名作だ。SFがこんなに面白いものだとは思っていなかった
SFというと通俗小説というイメージがあった。以前ザミャーチンの「われら」を読んでから、アンチ・ユートピア小説というものを知ったものの、それは一部の話だと思っていた
でも、そもそもSFはそういった側面を持ったものだった
この作品の魅力の一つは、思想的な側面にある。これは自分がそういうところに飛びつきやすいせいもあるが
特に、遠い未来の人類の末裔を巡る、労働者と支配者についての考察は興味深い
そして何度か出てくる、「その傾向は現代にすでに見られる」という言葉が、このフィクションに重みを持たせている
もちろん、内容が「なるほど」と思わせるだけのものを備えているからこそ活きてくる言葉だが
さらにこの作品は、物語の組み立ても面白い。先が気になる。実際夜中なのに一気に読んでしまった
まず出だしが揮っている
「時間航行家[タイム・トラベラー](便宜上、彼のことをそういう名称で呼ぶことにする)は、ぼくたちを相手に、深遠な問題を論じていた」
冒頭から「タイム・トラベラー」という言葉をいきなりぶつけてくるこの大胆さ。そして話はタイムマシンの契機となる、時間の次元へと展開していくのだ
読み物としても面白く、知的でもある。叙情も兼ね備えている
最後の方に出てくる地球の没落の描写にはかなり切ないものがある
物足りなく感じると言えば、感情の表現がストレートすぎることぐらいか
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なんというか、読むと少し心が暖かくなる感じ
ただ面白いかというと……別に?
なんか、ふ~んって感じなんだよね
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