26 ラノベ その他

クビシメロマンチスト (戯言) /西尾維新

★★★☆☆

Amazon

前作よりも、主人公の「壊れ具合」がよくわかって、そういった意味では面白かった

事件としては前作の方が面白かったかな。あと小ネタの使い方は前作の方が冴えてた気がする

それから主人公と内面的にそっくりな殺人鬼ってのが出てくるわけだが

二人の会話は面白いんだけど、ちょっと鼻につくというか

書き手が(実際にはどうだか知らないけど)自分の文章に酔ってるみたいな、過剰な「ポーズ」が透けていて、若干鬱陶しいというかなんというか

意味がありそうでその実無意味な言葉遊びやトートロジーが多い。その辺はまあ好みなんだろうけど

| | コメント (0) | トラックバック (1)

クビキリサイクル /西尾維新

Amazon

★★★★☆

いまさらという気もするが、手を出してみました

タイトルに「サイクル」って言う割には……まあでもある意味立派なサイクルかなぁ

事件はよくある(?)孤島のお屋敷での密室殺人。ストーリーよりもキャラクターと会話が魅力的だった

決してトリックがつまらなかったという意味ではないけど、それ以上に登場人物や殺人の動機のインパクトが強い。そのあたりがミステリーでかつキャラクター小説って感じ

主人公が散々ダメ人間呼ばわりされる理由がいまいちわからないのだが……伏線も未回収だし

これはそういうものなのか、シリーズものとしての布石なのか

| | コメント (0) | トラックバック (1)

幻想症候群 /西村悠

Amazon

★★★★☆

何気に新作の発表を待っていた人だったりする

どうしても避けられない喪失の痛みだとか、長い長い時間を一人過ごす気の遠くなる孤独だとか、そういったものが好きだから。そしてやっぱり期待は裏切られなかった

ただ、一つ本気のホラーが入ってたのが予想外だったけど

正直文章がうまいとは思わないし、話もなんか辻褄あってるのかよくわからないけど、まあ雰囲気の作家かなこの人は

一番思うところのあった話は、「夏休みの終わり」

人生つまらなくて、終わっても別にいっかなーって感じ、なんかわかるから

でもそれは死が身近にないから言えることであって

恋によって命が、世界が輝くというのは、ありきたりだけど、だからこそ真実なのかもしれないとか思ったり

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ぶよぶよカルテット /みかづき紅月

Amazon

★☆☆☆☆

地雷かな~と思ったら……やっぱり地雷だった

エキセントリックな先輩と平凡な主人公の平凡なボーイ・ミーツ・ガール

サティという面白い作曲家をネタにしているのはいいと思った。イタイ先輩と妙にマッチしているし

途中ヒロインたちが語る才能の話だとか、その辺をもっと掘り下げれば内容も充実したんじゃないかと思うけど……正直、軽すぎるというか、平和すぎて物足りない

描写が単調というのもあるかな。お金取る小説ならもう少し頑張ってほしい

| | コメント (0) | トラックバック (0)

鋼殻のレギオス /雨木シュウスケ

Amazon

★★★☆☆

異世界で学園もの。戦闘アリ。主人公最強型

ただ事情があって主人公はやる気がないという

とりあえず主人公には全く感情移入できなかったわけだが。どちらかと言うとヒロインの方に気持ちが行く

最後の山場は、なんか描写にもう一声欲しい

| | コメント (0) | トラックバック (0)

放課後トロイメライ /壱乗寺かるた

Amazon

★★☆☆☆

富士見ファンタジアの「さよならトロイメライ」の続編

新刊が富士見ファンタジアから出るとは

まあ今回は新タイトルになってとりあえずコンニチハって感じ?内容はまあ空っぽ

久しぶりだけど、アホっぽくて楽しい雰囲気は変わらない

でもこれからは「ミステリー」縛りがなくなるってことで、今後の展開を楽しみにしよう

| | コメント (0) | トラックバック (0)

空の境界 /奈須きのこ

★★★★☆

結構長い。文庫で3冊といっても、全部で1300ページくらいある。1ページの文字数が少なめとはいえ、結構長い

さらに独自の世界観や哲学を語る部分がかなり多いので、余計に長く感じる。あまりテンポよくストーリーが進まない

そもそも、あまりシナリオを楽しむタイプの作品ではないと思う

文体は基本的に短文の積み重ねで、硬質で鋭利な印象を受ける。世界観とマッチしていていい。一応三人称だが、登場人物の1人にかなり視点が重なっていて、単調になるのを避けている

全部で7つの中篇からなる作品。個人的に好きなのは、「痛覚残留」と「矛盾螺旋」

特に「矛盾螺旋」は、「殺人考察」以上に意味の大きく、魅力的な作品だと思う。アラヤと橙子の会話、二人の世界に対する意識の違いが面白い

はっきり言ってこの二人や巴の方が、式やコクトーよりも身近に引き寄せやすかった。他の登場人物もだが、ちょっと特殊すぎるというか、考えがそれぞれの身体感覚に根ざしすぎている

一見常識から最も逸脱している二人が、考えにおいては普遍的な問題を扱っているのではないかと思えた

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ロクメンダイス、 /中村九郎

Amazon

★★★★★

超常現象を前提としない世界で、理由付けもなく不思議な話が展開していく

数々の言葉遊びと、著者自身後書きで言う「恥ずかしい」感じがいい味だしてます

そして大人になるということを、自分の心に対する態度という面から考えさせられる作品

言葉がややあいまいで、夢見心地に宙を漂っているような感じ。もっともこれはかなり肯定的なイメージの表現で、誰もがそんな風に思えるわけではない気がする

ただ主人公とヒロインの恋のこっ恥ずかしさは一級品でしょう、多分

確かに大人になるということはある意味では心を殺すことを覚えることなのかもしれない

自分はいつからか無意識に、そんな風になりたくないと思っている気がする。「自分不在」になりたくない、と

大人になっても時には立ち止まって、自分の心を省みられるようになりたいものだ

でもある意味自分が一番共感を持ったシーンは、黒髪ララ子が金髪を消すところだったりする

自分もいつかあんな風に、今の甘ちゃんの自分とサヨナラできたらいいな。それが今から考えれば望ましい姿ではないにしても、このままでは到底大人になれない。社会に出られない

まあ何はともあれ、一番言いたいのはヒロインのチェリーが可愛すぎるってことだ

| | コメント (0) | トラックバック (0)